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下肢静脈瘤/静脈血栓症

●下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は放っておいても良い病気として認識されていることが多い病気です。確かに、同じ静脈の疾患である深部静脈血栓症とは違い、命に関わることはない良性病気です。しかし、下肢静脈瘤の重症度として、むくみやこむら返りなどの軽いものから、血液のよどみ(うっ滞)の影響で黒く変色したり傷(潰瘍)を生じるものまで幅広く、中にはすぐに圧迫療法や薬剤治療を必要とする方もいます。

下肢静脈瘤に対する治療として、レーザーやラジオ波などを照射するファイバーを入れて機能が悪くなった血管を焼き閉塞させる血管内治療は、5年の再発率も5%未満と非常に優れた治療法です。血管内治療を主体とする手術であるため、傷はカテーテルを入れた部分と静脈瘤を切除した部分のみで、いずれも1〜2mm程度です。 美容的な側面も大きい下肢静脈瘤の治療において、血管内治療は現在の標準的な治療となっており、当院でも開始致しました。また、2019年から保険で認められたシアノアクリレート(グルー)による血管をふさぐ手術も治療の選択肢の1つとして導入しております。

外来では超音波検査をその場で行い、静脈の働きが悪くないか(静脈瘤の診断かどうか)、その他の血管の病気がないかなど、併せて確認致します。その上で、手術の必要がない場合は、静脈の血液のよどみ(うっ滞)に対して適切な圧迫療法の指導を致します。

「静脈瘤と言われたけれど手術は怖い」という方や、「脚が腫れているけれどどうしたら良いか分からない」という患者様に、最適な治療を提案してまいります。お困りの際はお気軽にご相談ください。

●静脈血栓症

静脈血栓症は、上・下肢静脈にできた血の塊(血栓)を認めた深部静脈血栓症と肺動脈が血の塊(血栓)で塞がれた肺動脈血栓症の総称です。 PTEにおいて、大量血栓が肺門部に詰まるとショックに陥ったり、中には突然死を起こす場合があります。DVTが元々ありPTEに至るケースがほとんどですので、DVTの段階での早期発見が重要となります。

血栓のできる因子として、下肢骨折だけでなく、ステロイドやピルの内服中であることや、悪性腫瘍自体でも血栓のできやすい因子となります。

臨床症状としては、片側性の浮腫や労作時呼吸苦などあれば精査の検討が必要です。採血でD-dimer上昇も根拠の1つとなります。確定としては下肢静脈エコーが有用です。以下に臨床症状でDVTを疑うことに有用なWellsスコアを示します。


治療としては、循環器内科において抗凝固療法(ワルファリンやDOACなど)を行い、血栓の程度や肺動脈血栓症の有無、リスクを勘案し下大静脈フィルターを検討します。