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研修プログラム

小児科 後期研修プログラムの概要

  • 研修責任者:古市 康子
  • 学会認定教育施設:「日本小児科学会」、「日本血液学会」、「日本周産期・新生児医学会指定研修施設」、「日本アレルギー専門医準教育研修施設」
  • 現在のスタッフ:常勤医 9名

◆研修内容
小児科病棟は39床、NICU6床、GCU3床を有し、平成28年度の時間内外来患者数は14,966名/年、新入院患者は1,995名で、時間外救急外来受診患者数は6,930名/年でした。NICUの新入院患者数は66名で約600名/年の院内出生新生児の診療を行っています。午前中の一般外来に加え、午後の特殊外来は新生児検診、発達外来、血液外来、アレルギー外来等を行いそれぞれの専門医が担当しています。救急中心の市立病院のため、呼吸器、消化器、痙攣疾患といった急性感染症が大部分ですが、白血病、脳腫瘍といった悪性腫瘍から、循環器、腎、神経、代謝、血液疾患、外科的疾患と極めて多彩です。また血液外来では100 名以上の血友病、von Willebrand 病、血小板無力症といった比較的希な小児出血性疾患患者を治療観察中です。また食物アレルギーのゴールデンスタンダードな検査である食物経口負荷試験を2014年4月から原則日帰り入院で行っています。平成27年度は403件で、平成28年度は414件行い陽性率は33.0%でした。また現在トピックスとなっている舌下免疫療法を当センター耳鼻科と連携して開始しています。また染色体異常児(21トリソミーや18トリソミー)の感染時、日常の管理、在宅支援および療育支援も積極的に行っています。
◆当センター小児科の後期研修目標
当センター小児科の後期研修目標として、下記等があげられます。
当センターで後期研修を行えば、自然と上記の項目が身につくと考えております。

  • 一般小児科外来ができるような知識を習得する。
  • 感染症や血液疾患、神経疾患、腎疾患、内分泌疾患、膠原病等の入院が必要な疾患の診断、治療、経過フォローをすることができるようになる。
  • 30週以上の新生児疾患の診断、治療、退院後の発達フォローができるようになる。
  • 夜間小児救急外来の経験を積むことにより、小児のトリアージの技術を習得する。
  • 小児科に必要な血管確保、注腸、気管内挿管、新生児の蘇生等の技術を身につける。
  • 小児アレルギー疾患の基礎を学び食物経口負荷試験などの方法を身につける。
  • 重症心身障害児の管理等についての一般的な知識を習得する。
当センターで研修すれば一般的な小児科の知識は1年研修すれば十分に身につきます。また臨床研究なども積極的に取り組んでおりますので是非一緒に小児科を勉強しましょう。

産婦人科 後期研修プログラムの概要

  • 研修責任者:奥 正孝
  • 学会認定教育施設:「日本産科婦人科学会」、「日本周産期・新生児学会」、「日本女性医学学会」
  • 現在のスタッフ:常勤医 7名、非常勤医 2名

◆研修内容
産婦人科病棟は44床で、外来患者数は1日平均95人で年間延べ25,000名前後、入院患者は延べ13,000名程度であり、大阪府下の市民病院の中ではかなり多い方だと思われます。
外来は3診制で、産科外来・婦人科外来ならびに特殊外来(腫瘍外来・腹腔鏡外来・女性医学外来・漢方外来・ホルモン外来・検診結果外来)を開設しています。
当センターの特徴としては、上記特殊外来の設置による専門医療と、助産院等も含めた近隣医院とのリアルタイムの病診連携、ならびに年間100件以上の緊急搬送の受け入れを行っていることです。
年間分娩数は600件前後ですが、地域周産期センターであることより、紹介患者がほとんどでハイリスク妊婦の割合が15%ほど閉めていることもあって、帝王切開率は40%前後と高くなっております。緊急を要する帝王切開は、日勤帯であれば30分以内、夜間でも1時間以内に娩出できる体制を整えております。緊急手術は、婦人科手術を合わせて、年間120件程度行っております。
婦人科に関しては、癌拠点病院であることより、年間50件以上の悪性腫瘍手術を行っています。腔内照射ができないこともあって子宮頸がん症例は減少していますが、子宮体癌・卵巣癌症例が増えつつあります。良性腫瘍手術は200件前後で、腹腔鏡手術も再開しました。
奈良県立医科大学の後期研修プログラムに準拠し、日本産科婦人科学会の研修要領に従って、外来診療ならびに入院患者の治療を指導しています。1名の上級医師によるマンツーマン指導を基本としており、初年度より年間100例以上の手術の執刀を行うことで技術の取得を優先する指導を行っています。
現時点で、初期・後期研修を当センターで終えた2名の医師が、そのまま常勤として10年以上にわたり当科で活躍されています。

皮膚科 後期研修プログラムの概要

  • 研修責任者:猿喰 浩子
  • 学会認定教育施設:「日本皮膚科学会」
  • 現在のスタッフ:常勤医 3名

◆研修内容
皮膚は頭の先から足の先まで、炎症性疾患、免疫疾患、感染症、良性・悪性腫瘍、遺伝性疾患や変性疾患等、多岐にわたる疾患がみられる一つの大きな臓器です。疾患の守備範囲は広く、また患者の年齢も新生児・乳児から妊産婦や高齢者まで、多種多様です。このため皮膚科は、目に見える皮膚症状からその原因と発症病態を探りますが、さらに皮膚病変の陰に隠された内臓病変等、皮膚だけでなく全身を診る診療科です。当センターは大阪大学皮膚科学講座の連携研修施設であり、大阪大学と連携しトータルに皮膚疾患を見る能力を身につけることを目標としています。
皮膚科病棟は10床、平成28年度の年間入院数は 3,148人、年間外来数は11,590人です。外来と入院で扱う疾患は、皮膚感染症、アトピー性皮膚炎、乾癬、薬疹、水疱症、皮膚腫瘍、褥瘡等です。それ以外にも中河内地区の中核病院であり、救急指定の癌拠点病院であることから、極めて多彩な疾患を経験することができます。
また関連病院の勉強会や、研究会・学会にも積極的に参加し、論文作成にも取り組んでいただきます。
このように当センターでの後期研修が終わった時点で、日本皮膚科学会専門医の受験資格に必要な症例を経験し、知識と診療技術を十分に習得していただくことができると考えます。