スタッフインタビュー
古市康子/部長(小児科)
当科は、成長期のお子さんの健康と笑顔を最優先に考える小児科です。
感染症などの急性疾患から慢性疾患まで幅広く子どもの発達や生活に密接に関わる疾患に対応しています。慢性疾患は、てんかんなどの神経疾患、起立性調節障害、低身長症、食物アレルギー、腎臓疾患などの複数分野をカバーする小児医療を提供します。
(当院はかかりつけの小児科の先生からのご紹介をいただいて受診していただくシステムになっておりますので、紹介状を持参いただいて診療しております。)
昨今、増加傾向をたどっている食物アレルギーに対しては、最新のガイドラインに基づいた必要最低限の除去と安全管理を実施し、積極的に食物経口負荷試験を行っています。
当院は臨床経験を積んだ小児科医が、年間600例を超える食物経口負荷試験に対応しています。
その結果をふまえ、アレルギー専門医が判断した治療計画を組み立てることにより、食事指導や生活指導を行いながらお子さんの状態を総合的に経過観察します。

不登校と言ってもその原因は様々です。起床困難によるものや登校前の腹痛・下痢などの症状があって登校できない子が多いのですが、無症状でも登校できない子もいます。
当院はどのような理由であれ、まずお子さんの不登校の原因を一緒に探っていくことからはじめています。
起立性調節障害は思春期に多くみられ、起床困難、立ちくらみ、倦怠感、頭痛などの多彩な症状があり中学生の多くが経験しています。身体の成長に伴う変化として起こるためすぐには改善しませんが、生活習慣改善や水分摂取の励行などで回復を目指します。
また、入院にて新起立試験を行うことにより、診断と病型分類を実施、治療方針を決定し、必要に応じて内服薬の調整を行います。
本格的に生活習慣を変えたい場合は、約2~3週間の環境調整入院を行い、院内学級への参加や、こまめな運動、水分摂取を行うことにより症状の緩和と回復を目指します。
当院はお子様の回復まで丁寧に寄り添い、見守りながらサポートしています。

以前から身長が低めだけど、なかなか受診する機会がなく、そのまま経過観察されているご家族も多くみられます。
本人が悩んでしまう前に、1度受診してみませんか?
まず、現在の身長の評価と検査の必要性を判断させていただきます。
もし検査の適応にならなくても、今後どのように経過をみたら良いかを一緒に考えていきましょう。
母子手帳や成長の記録をお持ちになって受診してください。
発達性協調運動障害(DCD)という障害があります。
これは脳が身体を動かすための「運動の設計図」をうまく作成・実行できない状態で、その結果、手先の不器用さ、書字困難、靴ひも結びや箸の使用などの日常の細かい動作が困難で、運動技能の取得が遅れる(自転車、ボールの投受など)といった症状が目立ちます。
小中学生の8.8%がDCDの影響を受けているとされ、学齢期に多くみられます。治療薬はありませんが、個別の運動支援と環境整備が重要となります。
作業療法士や理学療法士による運動技能訓練や学校での配慮、家庭での遊びや日常動作を通した練習での成功体験の積み重ね、注意力や集中力をサポートする環境整備、これに加え本人の成功体験を重視した支援が、自己肯定感の向上や日常生活の適応に効果的です。
小児科では他の発達障害との鑑別や今後の相談を行っていきます。

当科は、子どもが笑顔で制限なく日常生活や学校生活を送れるようになることを目指しています。
そのためにご家族の不安を軽減し、安心して治療に取り組める環境を提供しています。また、病気の症状が軽快するまでの過程を一緒に歩む信頼できる病院を目指しています。
お子さんの症状について少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
当院は、地域の子育て家庭にとって頼れる存在として、お子さんの健やかな成長を共に支えて参ります。
